1.サイエンス&リサーチについて ⇒ 水中調査撮影研究

 サイエンス&リサーチ:科学・調査のための潜水の主たる手段は撮影記録である。

JAUSでは、

 2010年の発足時よりウエアラブルカメラが水中撮影に新たなウエーブを巻き起こすと注目し、テスト撮影を繰り返し、2012年12月のシンポジウムでは、中心テーマとして取り上げて発表した。2013年には、これまでの経験からマスクマウントからワンタッチで取り外して、手持ち撮影、あるいは設置撮影ができるアタッチメントを考え、石川理事が製作販売を行うことになった。

2013年 ウエアラブルカメラ研究会を結成

 メンバーそれぞれが撮影し、編集し9月のフォーラムで発表し、好評であった。福田克之君は4台のカメラを並べて比較撮影して発表した。

2014年 水中映像研究会となる

 ウエアラブルカメラの研究も力を入れて続行するが、オリンパスTG-2&3 ニコンCOOLPIX の30m防水など、高価ではないコンパクトデジタルカメラとして、水中撮影に重きをおくカメラが続けて発売されたことから、ウエアラブルカメラとともに、これらのカメラの研究、さらに高級一眼レフが動画撮影のプロユースが通常になったことなどがあり水中映像撮影の全般にわたっての技術、器材の研究を活動範囲を広げることにした。

2014年 水中調査撮影研究グループの結成

フィッシュウオッチングの場としての人工魚礁

 人工魚礁には必ず魚が集まるから魚を撮影する場になる。そして、人工魚礁は場所がわかりやすいので安全度の高いポイントになり得る。

 ダイビングサービスのある地域に人工魚礁が沈設されているならば、お客のためのスポットとして利用されている例が各地にあり、それぞれ人気を集めている。

 今では、魚を見て撮影することが、レクリエーショナルダイビングの目標そのものになっている。その目標を少しばかり発展させれば、人工魚礁調査そのものになる。

知的興味と学術的な意味

 魚を見て撮影する撮影のフォーマットを決めて、撮影結果を整理記録するフォーマットをつくれば、それはそのまま魚類生態調査であり、それが人工魚礁の場で行なわれれば、人工魚礁の調査である。

 本格的に行われる調査は、魚類の調査だけではなく、周辺の環境調査、無脊椎動物の調査も含まれるし、捕獲しての測定などもあり、そこまでは、レクリエーショナルダイビングの範疇では行えないが、魚類の定性(種類)定量(数)だけは、記録整理することが出来、これは、調査の主要部分を満たしていることになる。

 ダイビングは知的な活動だと言われる。危険の回避が知的な活動なのだが、さらにダイビングによって何かを調べて行くことは知的な活動であり、定点としてまとまっているだけに人工魚礁調査は、スポーツダイビングの知的活動(探検)として向いている。

 専門的に行なっている研究者との交流も目指すことも出来、実情についての提言をすることもできる。

まず第一の活動フィールドとして

 波左間魚礁

千葉県館山市の人工魚礁調査を月例でおこなうこととして、2014年8月より活動を開始した。波左間には、ダイビングサービスとして、波左間海中公園があり、波左間地区は、7箇所の人工魚礁が沈設されており、、それぞれ異なる型式が採用されている。これらを月例で調査して、比較研究するような調査活動はこれまで行われたことがない。

これが行われ成功するならば、この手法を、全国の水中科学協会会員に拡大することが出来、日本の沿岸漁業にも貢献することができる。

このプロジェクトに興味を持たれるダイバーはぜひ連絡してください。

更新日:2015年4月25日|水中映像研究会

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